昨日の続きから2つ目の実験の話
アイコニックメモリー
直訳すると「像の記憶」映像記憶とかって感じ、横文字を使ってるってことは意味があるんだろうが、それは知らない
入力された情報は下記の流れを通って長期記憶に保存されるが、長期記憶は省く
「感覚記憶」生のデータを保持する領域。感覚器官ごとに対応する領域があって、ド短時間(1秒ぐらい)で無限大の情報を記憶できる
↓ 覚えておくべき情報を選り分ける。「注目・特徴検出」というデータ ↓ 縮する作業を経て短期記憶に送られる
「短期記憶」圧縮されたデータを一時保存する領域。 作業記憶(ワーキングメモリー)ともいう
視覚に対応する感覚記憶領域がアイコニックメモリー
アイコニックメモリーには無限大の情報、つまり目に見えたものの全てを1秒間保存できる事になる
今回の実験はアイコニックメモリーが実際にそれができているのかを証明する
そのために2種類の実験を行う
全体報告法
「覚えた文字の全部を報告してね。」という事で全体報告
3~9文字のアルファベットを答えていく
- 黒枠を表示
- ランダムなアルファベットの羅列を見せる
- 黒枠でアルファベットを隠す
- その文字を答える
- 繰り返し。3文字から始まって9文字まで
結果
正解数の平均は文字数に関わらず3.5ぐらい
この結果だけ見ればアイコニックメモリーの容量は約3.5文字で無限大ってことじゃなくなる
何故か?
それは報告途中にアイコニックメモリーの保存期限である1秒が過ぎて文字を忘れてしまうから
この全体報告法では「報告できた数=覚えていられる数」になってしまうからこれ以上の数を記憶できてたとしても証明ができない
それを証明するための実験2
部分報告法
「覚えた文字の一部分を報告してね。」という事で部分報告法
9文字のアルファベットの一部3文字を答える
- 黒枠を表示
- 3×3のマス目に並んだランダムな9文字アルファベットを表示
- 黒枠でアルファベットを隠すと同時に、報告すべき行を示す矢印を表示する
- 矢印が指した行の3文字を答える
結果
全員が3文字全て答えられた
何故か?
3文字なら答える最中に答えるべき部分を忘れたりしないから
ランダムに指された行の文字を答えるってのは9文字全て覚えられていないとできない芸当だから
これでアイコニックメモリーに9文字は覚えられているということは証明された
仮に10文字以上の文字数になっても示せば示される文字数が3文字以内なら正解できるはず
因みにこの実験でちょっと面白いことが起こる
アイコニックメモリーに保持された記憶が残像のように残って、文字が表示されている最中に矢印も表示されてるって錯覚を起こす
これは文字が消えて矢印が表示されるまでの時間が短いせいで、文字か消えたという事を意識できていないせい
余談だが焼けてた